◆◆◆当ブログにお越しいただきましてありがとうございます◆◆◆
違法行為が蔓延
1週間ほど前のニュースですが気になったのでブログの記事に使わせていただきます。
要約すると、都営地下鉄の駅業務を東京都交通局から東京都営交通協力会への委託が”偽装請負の疑いあり”として東京労働局*1から是正勧告を受けていたというものです。
実際の駅では駅長職の助役のみ「交通局職員」、それ以外の駅員は「協力会職員」という職員構成になっているということです。
記事の内容から
《東京都交通局の職員》→「請負契約」→《東京都営交通協力会の職員》
という指揮命令系統になっていたと思われます。
これはもう疑いありでなく完全に偽装請負そのものだと思うんですけどね。
なぜ「疑い」なんでしょうか?
「協力会職員」が請負契約で駅に配置されていて「交通局職員」から指揮命令を受ける場合は『労働者派遣契約』としなければなりません。
《東京都交通局の派遣先責任者》→「労働者派遣契約」→《東京都営交通協力会の派遣元責任者》→《東京都営交通協力会の派遣社員》
明らかに派遣契約なのでこちらの指揮命令系統が正当ですよね。
偽装請負の疑いありと判断された根拠
今回「偽装請負の疑いあり」と判断されたのが『非常時に協力して対処すべきケースとして「その他事故が発生した時」という記述』だそうです。
普通に考えて事故発生時みたいな緊急時に駅長職の助役が駅員に指揮命令をしないと駅としての業務は成り立たないはずなので派遣契約にしないことがおかしいですよね。
これ以外にも別件で、
・職員採用時に労働条件を記した書面を渡していなかった
・出退勤を記録せず労働時間を把握していなかった
ことについて亀戸労働基準監督署が是正勧告を行っています。
まとめ
偽装請負は筆者もIT業界のSES時代に経験があります。
偽装請負されて何かが起こったときに責任の所在が不明確になり労働者は不利益しか被りません。
氷山の一角としか言えないのが非常に残念ですが、明るみになっていないだけでもっともっとたくさんあるのが現状だと思います。
違法行為は完全に駆逐して労働者が安心して働けるような社会であるべきだと強く思います。
ダメ、違法労働!
◆◆◆最後までお読みいただきましてありがとうございました!!◆◆◆